科学的な組成と薬理作用

科学的な組成と薬理作用 精油
科学的な組成と薬理作用

アロマセラピーは、ヨーロッパ発祥の自然療法の一つで、日本語では「芳香治療」と訳されます。植物から抽出された「精油」が体内で取り込まれることにより心身の調和を図ります。これにより心と体のアロマセラピーが体感できるのです。

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科学的な組成と薬理作用(要約)

科学的な組成と薬理作用は、モノテルペン炭化水素類、セスキテルペン炭化水素、モノテルペンアルコール、セスキテルペンアルコール、ジテルペンアルコール類、フェノール類、フェノールエーテル、アルデヒド類、ケント類、エステル類、酸化物(オキサイド)類、ラクトン類に分類されます。


これまでに3000種類以上の芳香成分が発見されています。科学的な組成と薬理作用は、大きくグループ分けすると次の通りです。

1. モノテルペン炭化水素類

モノテルペン炭化水素はほとんどの精油に存在します。特に、柑橘系においては9割以上を締める主要成分です。

薬理作用:

  • 弱い消毒・殺菌
  • 鎮痛
  • 抗炎症
  • 鬱滞除去
  • コーチゾン(ステロイド)様作用(※コーチゾン:副腎皮質ホルモンの一種でアレルギー反応がある。)

特徴:

  • 光、熱、空気で変化しやすいため、遮光瓶に入れ、冷暗所保存が必要

用いる症状:

  • 内分泌疾患、慢性および急性副腎機能不全、各種リウマチ、アレルギー性疾患、気管支炎、喘息などの治療

2. セスキテルペン炭化水素

薬理作用:

  • 抗炎症
  • 抗アレルギー
  • 抗ヒスタミン
  • 消炎剤

ヒスタミン:生体内に存在してタンパク質分解により出来る毒素で、皮膚、肺、消化器などに多く分布している。抗アレルギー作用を示す。

3. モノテルペンアルコール

薬理作用:

  • 強い消毒・殺菌
  • 抗菌
  • 抗ウィルス

特徴:毒性がなく皮膚刺激の原因にならないため、安心して使用できるが、精油中のその他の成分も確認する必要がある。

4. セスキテルペンアルコール

薬理作用:

  • 強い消毒・殺菌

特徴:

  • 毒性がなく安全性の高い成分

注:エストロゲン作用があるため、妊娠初期には低濃度で使用を心がける。

5. ジテルペンアルコール類

薬理作用:

  • 弱い消毒・殺菌

特徴

  • 毒性がない成分

注:エストロゲン作用があるため妊娠初期は低濃度で使用する。

6. フェノール類

薬理作用:

  • 最も強い消毒・殺菌
  • 抗菌

特徴:

注:大量・長期使用で肝毒性、皮膚刺激性を示すため短期・低濃度での使用を心がける。

7. フェノールエーテル

薬理作用:

  • 強い消毒・殺菌・抗ウィルス
  • 抗痙攣

注:神経毒性および大量・長期使用で肝毒性、皮膚刺激性を示すため、短期・低濃度で使用を心がける。

8. アルデヒド類

強力な芳香を放ち、反応性に富む不安定な物質です。

薬理作用:

  • 免疫刺激
  • 強壮
  • 抗炎症
  • 解熱
  • 抗痙攣

注:皮膚刺激が強く、アレルギー反応を起こすことがよくあるので、低濃度で使用を心がける。

9. ケント類

容易には変化しない安定した化合物です。

薬理作用:

  • 粘液溶解
  • 脂肪分解
  • 去痰作用
  • 瘢痕(はんこん)形成

注:神経毒性があるので、乳幼児、妊産婦への使用は、短期・低濃度で使用を心がける。

10. エステル類

弱いフルーティーな匂いを放ち、作用が穏やかで、毒性がない安全性の高い成分です。植物や果実が成熟しきった時にたくさん生成されます。

薬理作用:

  • 抗炎症
  • 抗痙攣
  • 神経系の鎮静
  • 強壮

11. 酸化物(オキサイド)類

並外れた強い反応性を保つため、高温下に置かれたり、空気や水に長いこと晒されると容易に分解されます。

薬理作用:

  • 粘液溶解
  • 去痰
  • 抗カタル

注:特に乳幼児には、皮膚刺激が強いため、低濃度での使用を心がける。

12. ラクトン類

  • 薬理作用:
  • 粘液溶解
  • 脂肪溶解
  • 血液流動化
  • 痙攣

注:日光過敏、皮膚刺激性、神経毒性があるので、多量に含んでいる精油は、注意が必要。特に乳幼児、妊産婦へは短期・低濃度での使用を心がける。

このほか、まだまだわかっていない効能効果もたくさんありますが、内容成分に十分注意を払い、適切な使い方を学べば、非常に広範囲の広いものであることがわかります。


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